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【相続税】清く正しく節税しよう<’17.2.7更新>

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平成27年分の相続税の申告状況について

国税庁サイトに先月アップされていました。
26年以前のものと一緒に数字とグラフで示してくれているので、非常に分かりやすいです。

平成27年から、相続税の基礎控除額が2000万円以上さがりました。

「ウチももしかしたら、相続税払わないといけないかも」
と思ったら、カンタンなところから勉強してみてはどうでしょうか。

 

 

 

申告書の提出に係る被相続人数など

平成27年から基礎控除額が大幅に減りまして、申告書の提出が倍増とまではいかないものの、分かりやすく増えています。

グラフから読み取ってすぐに「ほうほう」とはいかないタイプの私ですが、さすがにこれは分かりやすい。
(予想どおりだからなおさら。)

「被相続人数全体」の数値も、団塊の世代のみなさんの次の世代になるまでは、右肩上がりに推移していくのでしょう。

 

 

 

課税価格と相続税額

申告が必要な相続が増えたということが言いたいので、課税価格と税額はおまけみたいなものですが、せっかくキレイなグラフがあるのでいちおう見てみますと、

申告の件数は2倍弱になりましたが、平成26年まで 「超お金持ち」 だけが対象だったものが、平成27年からは 「超お金持ち+お金持ち」 が対象になったわけで、課税価格の伸びの割りに税額の伸びはそれほどでもありません。
(「超お金持ち」×2 ではないので。)

申告は必要になったけど、小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減などで、納付額ゼロの申告、納付額が少額な申告も増えたんでしょうね。

(※「超お金持ち」、「お金持ち」は、イメージです。)

 

 

 

 

知識を入れて準備しておこう

以上のように、予想どおりドカっと「課税対象被相続人数」が増えました。
何もせず後でビックリしないために、できる準備をしておきたいところです。

↑まだ読んでいる最中ですが、読みやすいし安いのでおススメです。
(相続税についての税務調査が参考になります。)

「うちのオヤジ(あるいは旦那)はそこそこ金持ちだ」
と思ったら、知識を入れておくべきです。
(「オヤジ」さんご本人が勉強して動くのが一番ですが。)

  • 調査官の何気ない質問からさぐられるケース
  • 貸金庫の開閉記録からばれるケース
  • 住宅を使って相続対策
  • お父さんにエンディングノートをプレゼントする

など、たいへん参考になります。

お父さんが亡くなってから、「弁護士や税理士に頼めばなんとか上手くやってくれる」ということはないですからね。

特に贈与については、
「年110万円までは非課税」
というのがかなり一人歩きしていて、子供や奥さん名義の通帳にお金を移すだけということをいまだにやっている人が(たぶん間違いなく)おおいです。

相続を特集した雑誌などでも「名義だけじゃだめだよ」と書いてあるハズですが、こちらは不思議と広まりません。。

もちろん、この本一冊で足りるということでもないのですが。

 

 

 

マンション経営の営業マンの提案にちょっと待った

地方で土地を持っている人だと知っている人が多いと思います。
(平成25年から27年あたりに一番多かったでしょうか。)

私の印象としては、
「このままだと相続税を納めなきゃならないからマンションやりましょう」
という危機感をあおった営業ばかり。
(私の父のところにも何度も来ていますので、よく知っています。)

残念ながら彼らの目的は「売る」ことのみ。
お客さんの心配をしての提案とは思えません。
そもそも、どれだけ財産を持っているか、彼らが知るハズありません。

というわけで、マンション経営のリスクを考えずに、相続対策としてやるのはおススメしません。

(相続税を払ったほうが、お金をなくさずに済む人のほうが多いのではないかと。)

 

 

 

節税の手段をいくつか知っておく

マンション経営を始めた結果、相続税がゼロになったということも無くはないでしょう。
でも、子や孫に財産を残して節税につなげる手段は、ほかにもあるわけでして。

生前に自分(上でいう、オヤジさんやお父さん)のためにお金を使う手もあります。
京都の、ある税理士さんのTwitterで見たのですが、
「現金を減らしたいのなら、自宅をバリアフリー化してはいかがですか」
という提案。なるほど。

本を読めば知ることができるものとしては、

  • 孫の教育資金
  • 子に結婚・子育て資金
  • 子に住宅取得等資金
  • 贈与税の配偶者控除

など、110万円以下の贈与以外にも、生前に使えそうなものがあると思います。

(あとは、生命保険を使うとか。)

 

 

 

ブログなどネットではダメ、まず読むのは本

相続や贈与についてまったくの初心者の人ほど、本を読むことをおススメします。
ネットで検索してもたくさん出てきますし、初心者向けに書かれたものもあります。

それでもやはり最初は本。
ネットだと情報が膨大すぎて、大事なところを読み飛ばしてしまうかも知れません。

贈与のルールだったり、相続の調査があったときにどんなところを調べられるのか(聞かれるのか)を知り、やってはいけないこと(ルール違反)を知る。

一番いいのは、将来被相続人となる人が本を読んで勉強することです。
(遺言も含めて。)

一番マズイのは、誰も情報収集しようとせず、聞いた話しだけで対策したつもりになること。。
(結果、重加算税ガッツリなんてことも。。)

 

 

 

まとめ

  • 課税対象が広くなったことで変な危機感を持たない
  • 聞いた話しで節税をしようとしてはダメ
  • 本を読んで、贈与・相続について勉強する
  • マンション経営を子や孫に残す前に、他に残すものがある

 

 

 


【編集後記】

MXテレビの「5時に夢中」で、中尾ミエさんが
「厄年は悪いことばかりではなくて、良いこともある」
とおっしゃっていました。

私は次の誕生日まで絶賛本厄中。。

12月の発表前にちょっとだけ「厄」を気にしましたが、「良いこともある」とは初耳でビックリでした。


【昨日の一日一新】

ブログで実務ネタ…(-_-;)


 

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