ニガテを “半分、強い” に。山梨県中央市の税理士

災害に備えるとはどういうことか -自分と家族の身は自分で守る、ひとまかせは後-

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NewsPicksで書こうと思ったんですが、うまくいかなかったのでここで書きます。

増える女性消防団員(NHK NEWS WEB)

消防団員の確保が年々難しくなっていると私も肌で感じるところでありますが、ただ増やせばいいのか、疑問もあります。

 

 

火災の発生件数は減少傾向

平成27年(1月~12月)における火災の状況(総務省)

林野火災は増えたり減ったりですが、建物火災・車両火災は減少傾向と言えそう。

私の父も40か41歳くらいまで、10年ほど消防団員をやっていました。
その当時、年に3回くらいは、深夜帯に火災出動していた記憶があります。

現在私が消防団員をやっていて、火災出動は2年に1回あるかどうかくらい。
昔に比べて減ったことは、体感としても分かります。

 

 

出火原因

総出火件数の 39,111 件を出火原因別にみると、「放火」4,033 件 (10.3%)、「たばこ」3,638 件(9.3%)、「こんろ」3,497 件(8.9%)、「放火 の疑い」2,469 件(6.3%)、「たき火」2,305 件(5.9%)、の順となっていま す。

(総務省資料より)

タバコの吸える場所が少なくなっておりますから、今後自宅で吸う機会は増えていきそう。
(家族の反発などでそうでもないかも知れませんが。)

喫煙者のかたは、ぬかりなく気をつけていただきたいところです。

ただし資料上(平成27年まで)は、放火もタバコも、件数としては減少傾向です。

消防団のあらまし

消防団の前身は、江戸時代に組織化された町火消しと言われ、輝かしい伝統に支えられた組織として、地域に密着した防災機関として「わが街を災害から守る」という使命感のもと、今日まで地域の防災リーダーとして幅広い活動を行っています。

東京を襲う災害は近年、生活環境の変化にともない複雑、多様化の傾向があり、近年は大地震の発生が心配されている中で、消防団の活動はますます重要になっています。

東京消防庁サイト<池袋消防団>より抜粋)

なんだかよく分からないですが。。
火災がおおかった時代は、当たり前ですが、本職の消防隊が忙しかった。

そうなると、火災が発生しても、消防隊がすぐに来てくれるか分からなかった。
だから、地域で消防団を持って、消火活動に当たろうということで始まったのが、消防団だと私は聞いています。

 

 

火災が少ない→消防団の出番は?

まず出番はありません。
本職の消防隊のほうが情報をつかむのが早いですし、火災が減ったことで手が回らないということがないからです。

結果消防団がどうなるかというと、出動がかかっても、せいぜい火災現場周辺の交通整備くらいです。

(本職の消防隊員でさえ、現場経験に乏しいなんて言われている昨今です。)

 

 

消防団の活動が大地震への備えとなるか

消防団員の「数」を確保すればいいかというと、おそらく「数」をそろえたところでほとんど意味はない気がします。
(頭数をそろえれば、今度は機材の不足が起こりそうですし。)

東日本の震災など、大規模な震災が起こってしまうと、消防団員も被災します。
市区町村役場の職員なども、大規模災害時は消防団員と同じような役回りが期待されます。
でも、当然こちらも被災します。

けっきょくのところ、個人個人が備えをするしかありません。
道路が寸断されたりすれば、災害にあわなかった地域からの支援だって遅れるんですから。

 

 

新潟県糸魚川市の大規模火災

年末の糸魚川市の火災は、記憶に新しいところです。

消防団員も直接消火にあたり、「3人が軽いケガ」というニュースがありました。

消防団員が被災者でなければ、消火活動に参加できます。

 

 

「備え」とは

消火器を備え付けすること、消火栓の使いかたを覚えることが、備えです。
人任せでなく、地域に一人でもおおく使える人を増やすことです。

消防団員の確保ばかりがニュースになっているうちは、「ひとまかせ」でしかありません。

 

 

消防団は頭数でなく、消火活動を知ってもらう場にしたらいい

消防団員の確保は、消防団員の手にゆだねられている地域が多いと思います。
私が住んでいる中央市もまさにその一つ。

仕事が忙しいからムリだとか、飲み会ばっかりやっていてイメージが悪いだとか、そんな理由で断られるのが現状です。

残念なことにそんなことの一方で、
「災害時にはなりふり構わず、市民の安全を守るのが当然だ」
なんて言う人を、目の当たりにしたこともあります。

 

消防団OBが消火活動にあたる

糸魚川市のように広範囲で火災があった場合、近所の人が消火栓の使いかたを知っていればどうなっていたか。

短期間でも消防団に入って、器具のつかい方を学んでもらう機会があれば、被害がおさえらる可能性が高まりそうです。

消防団OBは、緊急時には消防団の活動に参加できるなど、柔軟性も必要なんじゃないでしょうか。

 

義務化を検討すべき

私は今年の3月で消防団員丸10年です。
次が見つからず、交代してもらえません。

自身が災害に見舞われたとき、身内をよそに、知らない人を助けに行ける自信はありません。
(私自身が被災していたら行きません。)

誰もがまずは、自分や家族の身が優先になります。
他に助けを求めたくても、なかなかそうはならないことを考えないといけません。

また、放水のしかたについても、「外から放水するだけでは効果がない」と言われるようになってきています。
(中に入って直接火元を絶たなければ効果がうすい。)

なかなか内部に突入するなんてことは出来ないと思いますが、消火栓などの使いかたも含めて、情報弱者であってはマズイのではないでしょうか。

 

 

女性消防団員について

消防団の活動を広く知ってもらうという意味では、いいことだと思います。
(器具のつかい方などを知ってもらえるだけでもいい。)

隣り近所にどんな人が住んでいるか、知れることももちろん大きいです。

被災者の避難場所で女性だからできるサポートもありそう。

 

 

まとめ

  • まずは自分で自分(と家族)を守る
  • 火災は減少傾向。頭数より「経験者」を増やすべき
  • 自分や家族のためにも、消防団員となることを考えてみてほしい

 

 


【編集後記】

・雪の予報が出ている甲府盆地ですが、今晩は久しぶりにお酒を飲みに行く予定です。(徒歩で)

・「経済ってそういうことだったのか会議」を買い直ししました。今でも高く評価されていると知ったからです。一冊目はベストセラーになったときでした。当時はほとんど理解できませんでしたが、果たして。。


【昨日の一日一新】

ニュースアプリいくつか

(でもNewsPicks以外は、けっきょくアンインストールしました。)


 

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