一括償却資産は何があっても3年間で償却なのか
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個人事業者が確定申告の準備に追われだす1月。
一括償却資産の話をします。
一括償却資産とは
まず前提として、「一括償却資産とはなに?」という問いに答えられないといけません。
一括償却資産とは、取得価額が20万円未満の資産 です。
「取得価額」とは、購入にかかったお金。
●これが1台(1組)につき20万円未満で、
●減価償却の方法として一括償却を選択
しますと、この資産は3年で均等に必要経費(減価償却費)になります。
3年使う前に捨てたり、売ったり
では3年使うより前に「捨てたり」「売ったり」したらどうなるでしょうか。
フツーの減価償却であれば、手元からなくなった時点で、償却費になっていない部分を清算します。
一括償却資産はフツーではなくて、途中で手元からなくなることになっても、当初の予定どおり3年間に分けて必要経費となります。
「なんで?」と疑問に思っても時間のムダです。そういうルールだから…という話なのです。
3年目をむかえる前に廃業したら清算
「何があっても3年で」というのが一括償却。
しかし例外があります。それは「廃業」の場合。
たとえば、「一括償却の方法で減価償却することに決めた資産を買った翌年に廃業が決まった」としましょう。
このケース、
●1年目(買った年)は3分の1が必要経費
●2年目(廃業の年)は、残り(3分の2)が必要経費
となります。
法人成りも
上のブロックの廃業は、法人成りのケースでも同じことがいえます。
個人事業でやっていた仕事を法人に引き継ぎ、「個人事業は廃業」となれば。
必要経費が少ない分には税務署から注文がつくことはありませんが、知っておきたいところであります。
Writer|山梨県の税理士 田中雅樹
●お客さまの担当者はタナカです。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
コーエーテクモゲームスのSwitchソフト『ゼルダ無双災厄の黙示録』。
コーエーお得意の無双シリーズですから、ガチャガチャやってりゃクリアできるんだろう(失礼…)と思っていましたが、いい意味で裏切られています。
中身が「ゼルダ」ですし「ニンテンドー」という部分に。
「世界観を壊さないように」という、お上の厳しいチェックが入ったのであろう…と、勝手な妄想をしています。
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