令和6年度税制改正「検討事項」まとめ|2024税制改正大綱
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2023年12月14日、世に放たれましたR6税制改正大綱。
「第三 検討事項」についてまとめました。
(太字と最後のブロックはわたし個人の感想です。)
検討事項
年金課税
少子高齢化、受給者増大→世代間公平性の確保
各種年金、貯金・投資、給与課税のバランスに留意しつつ公的年金控除の見直し
年金制度の方向性を諸外国の例を参考に検討する
→公的年金控除を減らしたいってこと?
デリバティブ取引租税回避
これまでの検討の成果を踏まえて検討
→ニワトリが先か
小規模企業等の税制のあり方
個人事業者、同族会社、給与所得者、個人と法人成り、記帳水準の向上
所得の種類に応じた控除・人的控除、諸外国を例にとにかく見直し
→やっぱりサラリーマン増税したい本音が透ける
老老相続
納税者の支払い能力によった物納限度額計算を検討
→でもなるべくは延納ですませたい模様。そりゃそうか。
自動車諸税の見直し
2050年カーボンニュートラルに協力せよ
シェアリングエコノミー
電気自動車
→長々書かれているこのブロック。凝縮したらこの3点
→EV車を中国から輸入するのだけは勘弁よ
→エコカーがデフォになればエコカー減税をなくす既定路線
何はなくともデジタル
帳簿をはじめとする税務関係書類のデジタル化
適正公正な課税、経営力強化、バックオフィス生産性控除にデジタル重要
デジタル社会にふさわしい諸制度・工程等を検討
もうとにかくデジタルなんだ!
→なにを言っているのかちょっとわかりません
→デジタル推しときゃ間違いない説?
医療機関・電気・ガス、増税
「社会保険診療報酬の事業税非課税」と「医療法人の軽減税率」の検討
「電気供給業」と「ガス供給業」、外形標準課税の検討
→つまり増税したいってこと
→1割負担はいつまでか
新築住宅の固定資産税減税
社会情勢、安心安全うんぬん、いろいろあるから新築住宅の固定資産税の減税
地方税収の安定的な徴収を前提に検討
→物価高でピンチだけど家だけは売りたい?
感想
この検討事項、おそらくは今後数年の間に大綱として登場するのでしょう。
で、検討の段階では口が裂けても「増税」の2文字は出せない。
…のでしょうが、どう考えても「減税」がないと考えられる以上は増税しかありません。
「基本的考え方」に続き「検討事項」を題材にした理由は、「第二 具体的内容」が面白くないからです。
なんて書くと全部読んだ風な印象を持たれるでしょうか。
(読んでいないページがおおいですw)
税制改正大綱は概要(基本的考え方)がけっこう大事だと思っています。
もちろん細かい話も大事。
ただ、その時の与党が今後どういった方針でわれわれ国民に税を課していくのか、分かるのは「基本的考え方」や「検討事項」です。
と、もっともらしいことを言ったところで終わりにしたいと思います。
(ツッコミどころが沢山。楽しませていただきました。)
Writer|田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
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