暗号資産を確定申告しないのは国のせいだと思っちゃダメですか
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暗号資産の確定申告が必要なのにしていない人は70パーセント。
…って、税務弘報2022年10月号が書いていますよ、国税庁さん。
最高税率55%
暗号資産でそれこそ「億り人」なんて呼ばれるような、あるいは、数千万円、数百万円と稼いでしまう人ならばご存知でしょう。
所得税の最高税率は45%。さらに住民税が10%かかるので、合わせて55%。
億り人さんはほぼ半分(あるいは半分超)お上に召し上げられてしまうわけでして、よほどお上シンパでもなければ、冗談じゃねー! と思って自然ですよね。
じゃあ申告しないw
しかしだからといって、儲かったのに確定申告しないのはダメです。
納得いかなくてもそれがルールだから。。
官僚(国税庁)とよばれる世界には優秀な頭脳が入ってきます。
だから、暗号資産への税金のかけかたについて「おかしい」と思っているはずです。
でも変わらないのは、取れるものは取っておこうとか、一般企業でいうところの部長クラスとか取締役クラスを説得するのが面倒だからでしょう。
(って思われてもしかたない)
海外で暗号資産を売る
そんなひどい日本の所得税を逃れる方法として、「海外で売っちゃう」という手段があります。
もうちょっと具体的に書きますと、税法上「日本の非居住者」になってから海外で売る方法です。
冒頭のアンケート結果によれば、50%が考えているとか。
近場で、香港は今ちょっと危ないですが、シンガポールはお金持ちが行きがちですよね。
(自己責任でおねがいします)
損をしても損にならない暗号資産
さらに大きな問題として、暗号資産で損をしたら(その年のトータルで損をしたら)、損がなかったことにされるのも大きな問題があると思います。
所得税の「雑所得」という区分は、マイナスになったら「0」にされてしまうので、他の(たとえば給与所得とかの)所得から差し引くことができないからです。
(上場株などとちがって、マイナスを3年間繰り越すこともできません)
ガッツリ儲かった年は下手したら半分も税金でもっていかれ、
損をした年はそれが返ってくるでもなく。。
長くやれば絶対に損をする、カジノの「ルーレット」みたいじゃないですか。。
いや違いますか。
いやでも、考え方の方向としては近くないですか。
…っというわけで、ぜんぶ独り言ですよw
(お上の世代交代が起こらないと無理かなー…。当面、会社つくって会社で保有するしかないですね)
Writer|田中雅樹(税理士)
●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
執筆後記(2022.9.18)
暗号資産に関しての勉強が時代に追いついていないわたし。
でもなんとかしたいなら、本やネット記事を読むしかありません。
この日のブログでも取り上げた記事は、専門的な用語がバンバン出てきまして、正直読んでいて疲れる…
のですが、そうも言っていられません。
同業者より一歩先に行ける可能性のある分野だとも思いますからね。
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