税理士が確定申告で気をつけていること
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確定申告ネタです。
こんなことに気を配りながら、税理士は確定申告書を作っているよ!…という。
以下は、事業所得や不動産所得(あるいは副業の雑所得)を前提として書いています。
※税理士によってやり方は全然ちがいますけれどね。
総勘定元帳を総当りする
会計ソフト(経理ソフト)に一通り入力が終わったら、メニューから「総勘定元帳」を表示します。
いきなり「一通り終わったら」な話でごめんなさい。
で、貸借対照表の「現金」から順に、中身をチェックしましょう。
めんどうでも、すべての科目(の仕訳)を1つ1つチェックです。
1年前の貸借対照表、損益計算書をチェック
1年前の貸借対照表や損益計算書。いっぺん(以上)見ておきましょう。
減価償却を忘れることはないと思いますが、前払費用の振り替えなど、つい忘れがちなものに気づくことができます。
前年の書類にすべてが詰まっている!
…とは言い切れませんが、1つの目安にはなります。
気になるところは元帳まで
この数字はなんだっけ?と思うものがあれば、前年の総勘定元帳も見てみましょう。
なにぶん確定申告は1年に1回ですから、忘れていることは多いものでございます。
所得控除に変わったところは
「所得控除」も気を抜かずに。
特に医療費控除は「10万円を超えていないとダメ!」という誤解が根強いです。
「総所得金額の5%」が10万円を下回っているときは、その5%分を上回る医療費の支払いがあれば医療費控除が使えますので。
それから、節税目的ということで勧められて入った、本来の目的からすれば過剰な生命保険など。見直しするよい機会だとも思っています。
チェックリストを作る
以上でウッカリしがちなものを見つけたら、そのウッカリをリストにしておくと良いです。
1年後のためですね。
申告期限までに間違いに気づけば訂正できますし、過ぎたら「修正申告」や「更正の請求」もあります。
でも、それこそめんどくさい。。
訂正(訂正申告)ならまだしも、後者の2つは避けたい手続きです。
確定申告書を仕上げに持っていきながらであれば、自分にとって精度の高い、よいチェックリストが出来上がります。
こういった手間は惜しまずに、ついで感覚で作ってみましょう。
Writer|田中雅樹(税理士)
●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
私用で外出した以外は、ほぼ内勤の日でした。
自分の確定申告をジワッと進めたり、12月決算の書類をまとめたり。
春の午後は眠いですねぇ。。
昨日の1日1つ
●PS Store でボーナスコード入力
今日のラジオ
●火曜キックス