税理士の顧問契約を切ったらすること。注意すること。
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税理士との顧問契約。
何十年と続いていたら解消(解約)なんてありえないと思うでしょう。
でももしあったら、大変かもしれません。
その「大変」に備えて、最初にやるべきことを書きます。
マイナンバーカードを取得(重要)
個人も会社も、税理士が代理する確定申告書のほぼすべては「電子申告」(e-Tax)によって提出されています。
そうしますと、国税(税務署)からの通知は、書面(郵送されてくる書類)ではなく、e-Taxのメッセージボックスに届くようになるんですね。
メールも届きます。
新規の通知があるのでメッセージボックスをチェックしてくださいー
という旨の。
メッセージボックスに届く通知は、マイナンバーカードがないと開かないものがあります。
税理士と顧問契約をむすぶなどしている人(会社)は、そんなことしたことない!…という人がほとんどでしょうか。
したことなく済んでいたのは、税理士が代わりにチェックしていたからです。
税理士だけが持てる、税理士用の電子証明書をつかってですね。
そんなワケでして、税理士との付き合いが終わったら、自身(自社)でメッセージボックスの通知を見ないといけません。
上にも書いたとおり、マイナンバーカードがないと開かない通知がありますから、持っていなければまずは取得です。
マイナンバーカードに嫌なイメージがあって取得を戸惑っているかもしれませんが、
「次の税理士がもう決まった!」
でもない限り、ためらわず取得しましょう。
取得の報酬はマイナポイント2万円分です。
(税理士どうこう、マイナポイントどうこうに関わらず、取得したほうがよいです。2022年9月5日現在、マイナポイントGetできるのは、2022年9月30日までです)
利用者識別番号とパスワード
税理士と付き合いをやめる際、e-Tax(とeLTAX)に使用する利用者識別番号とパスワードを忘れずにもらいましょう。
税理士のほうから言ってくると思いますが、念のため。
確定申告書類をなくさない
税理士あるある? で、
お客さんから確定申告書をなくしたと連絡があって、再度印刷して渡す…
(あるいはPDFファイルで渡す)
というものがあります。
税理士に連絡すればすぐもらえるから管理が雑になっているとか、大して探しもせずに連絡するとか、心当たりはないでしょうか。
まぁそれでも良いのかもしれませんが、それが出来るのも取引関係にあってこそです。
新しい税理士をどうする
次の税理士をどうするか。
個人事業者であれば、地元の商工会(商工会議所)という手もあります。
もちろん有料です。
ただし、銀行借入がある場合は考えものです。
たぶんですが、試算表の作成はしてくれないから。
商工会以外は、自分でやるか、次の税理士を探すか。
会社(法人)の場合は商工会で確定申告書をつくってもらえません。
自社でやるか、次の税理士を探すかです。
自分(自社)でやる場合、特に会社(法人)の場合は、税務ソフトの購入が避けられないでしょう。
個人事業者(所得税)なら、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」がおすすめです。
もちろんどちらも(個人でも法人でも)会計ソフトは必須でしょうけれど。
白色申告(収支内訳書だけ)でOK! と考えるケースを除いて。
おまけ。税理士の間で引き継ぎはない
税理士を変えたら、新旧税理士の間で引き継ぎをしてもらえるか。。
これは期待してはダメです。
「継ぐ」ほうの税理士は、「引く」ほうの税理士から聞きたいことはたくさんあります。
そりゃそうです。引くほうの税理士はいろいろ知っています。
でも通常は、継ぐほう(新しいほう)の税理士は聞けないでしょう。
引くほう(古いほう)に義務はありませんし、継ぐほうだってプロです。
ま、これに関しては、税理士側の話なので、気にしなくていいかもしれません。
新しい税理士から「聞いてもらえますか?」と言われたら、その時に考えればじゅうぶんです。
それから、引き継ぎではありませんが、なぜ顧問契約が解消になったのか、新しいほうの税理士が前の税理士に聞くことは有り得ます。
たとえば不払いの顧問料などがあったら、キレイにしておいたほうがよいでしょうね。
Writer|田中雅樹(税理士)
●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
「星のカービィディスカバリー」をセコセコやっております。
1日2時間くらい遊びたいのですが、時間どうこうの前に、集中力が切れます。。
昨日の1日ひとつ
●小泉悠さんの本(ロシア点描)
今日のラジオ
●プチ鹿島のラジオ19XX