消防団に法人税がかかる？ マンション管理組合は？

 

消防団の活動に法人税がかかることがあるか。
厳密にいうと、あるにはあります。

法人税ってなに？

法人税とは「会社にかかる税金」です。
会社（法人）とは、「株式会社」「合同会社」「有限会社」などです。
これらの会社に「もうけ」があれば、その「もうけ」に法人税率を掛け算して、法人税を計算・納付することになります。

会社じゃなくても「法人」とみなされるかも

一般的に会社というと上のブロックに書いた「会社」が該当します。
しかし一般的じゃないところまで含むのが税金の世界。
会社ではない個人の集まりが会社（法人）とみなされる場合があります。
たとえば、
●マンション管理組合
●PTA
などがそうで、一時的にでも商売をすれば、そこに法人税がかかる可能性が出てきます。

消防団が地域のイベントでたこ焼きを販売したら

もし消防団が地域のイベント会場でたこ焼きの販売をしたら。
そこで「もうけ」が出たら、法人税の申告・納付が必要になります。
同じように、学園祭もいっしょです。
テニスサークルが焼き鳥を販売したら、そのもうけには法人税がかかるのですね。

実際は「ない」

とはいえ実際のところ、消防団や大学生が法人税申告をしたなんて話は聞きません。
（もちろん社長やってる人は除いて）
厳密には申告・納付をしなきゃダメという話なのですが、それをしなかったところで、税務署はいちいち動いていられませんから。

マンション管理組合は注意

そんな中でも、マンション管理組合は注意が必要です。
マンションの屋上にはスマホの電波塔が設置されていることがあって、設置会社から「設置料」の収入があったりするからです。
そうなりますと、その収入額は決して小さい数字ではなかったりしますので。
心当たりがあったら、早めに確認をいたしましょう。

Writer｜田中雅樹（税理士）

●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当（2019年4月～）
●FM-FUJIラジオ出演（1年に1回ペース）、ブログは毎日。