8200万円脱税。茨城県の農家。

 

9月20日（2023年）の新聞に
「茨城県の農家が8200万円脱税、水戸地検に告発」
と。

重加算税ほかの罰金はもちろん、
刑事事件にまでなっちゃって。
せっかくうまく行っていた事業、
経営者自らが台無しにするようなことしてどうするんですか。。

 

3年間で所得1億9300万円を隠した

新聞各紙はいろんな書き方をしております。
●税金いろいろで8200万円の脱税
●所得税だけで8200万円の脱税
という具合で、正しいところはわからず。

いずれにしても、隠している分だけでもスゴイですね。
で、せっかく事業がうまく行っているのに、
目先の税金をちょろまかした結果がこれですよ。

 

刑事事件になる境界線は？

ふつうは…というのも変ですが、
まぁ普通はちょっと誤魔化したくらいでは刑事事件になりません。
税務署から修正申告するように言われて、
不足する本税のほか、加算税とか延滞税を支払って終わります。
（もちろん地方税も）

じゃあどれくらいインチキしたら刑事事件になるか。
過去記事にもしたのですが、その時は脱税額1億円と書きました。
今回の茨城県の件は8200万円ですが、
これってやっぱり所得税だけなのかなって感じがします。
消費税を含めたら1億円を超えるのかなって。

 

「知り合いの社長がやってる」の嘘

職業柄（なんて言いたくはありませんが職業柄）、
黒よりグレーな話を聞かされることはあります。
そこに金魚のフンのようについてくる、
「知り合いの社長がやっている」
というやつ。
それで税務署から何も言われていない！
というのは、正しいことの根拠にはなりません。
くれぐれも自身の仕事、自身でダメにされませぬよう。。

Writer｜田中雅樹（税理士）

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当（2019年4月～）
●FM-FUJIラジオ出演（1年に1回ペース）、ブログは毎日。