“だって子どもが喜ぶんですよ”は、流行語大賞とれても商売的にはツライ。潰れないカラクリは家賃がゼロ円。
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Q.「実店舗のオモチャ屋はもうかる。だって子供が喜ぶんですよ!」
(補足:付近にオモチャ店がない・ネットじゃ子どもは喜ばない が理由。)
A. おもちゃ屋はボランティアでやってないから…(小さな子を喜ばすのは親の仕事だし。。)
Q.「潰れないオモチャ屋だってあるじゃないですか!」
A. 家賃払ってないからです。(そして、もはや店主の道楽になっているからです。。)
こんな具合に、おもしろい質問をいただきました。
ブログにします。
昨晩、消防団の男ども3人ほどから、いっせいに質問攻め(主張ぜめ?笑)
こんな面白いことあると、辞められなくなっちゃう。[/speech_bubble]
ユニクロが去ったイオンタウン山梨中央にオモチャ屋が入って大成功?「だって子供が喜ぶんですよ!」
“だって子どもが喜ぶんですよ?”
昨晩だけで10回くらい聞きました。
今年の流行語大賞、わたしの中では確定です。
本題。
「イオンタウンのテナントにおもちゃ店が入る?」
冗談みたいな話を、昨晩耳にしました。
本当だとして、店が続くでしょうか。
明確に否定します。否定しか出来ない。
んなわけないでしょ。。
(予想テナント料、月80万円から100万円。)
オモチャ店の仕事は、子供を喜ばす事と言えばそのとおりですか、ボランティアでやっているわけではありません。
オモチャを売って、その利益で人件費を払って、家賃を払って。
なお、利益を出す。
これをずっと続けていかなければなりません。
1回喜ばせて、ハイ大成功。
そういうわけにはいかない。
付近にオモチャ店は見当たりません。
でも、だから成功なんてワケないです。
(同じイオンタウン内の「ヤマダ電機」で、オモチャの扱いありますが。笑)
「子供が喜ぶからまた来ちゃいました〜」
なんて。。
そんな親、どれだけいると思います?
(ホントに来るだけで、買わないのは迷惑だし。)
子どもが喜ぶのは大変結構なことですが、店としては、お金を落としていってもらわないと商売になりません。
フリマだったり、大道芸人みたいな感じで、喜んでもらって・お金を稼いで、その日でハイ終わり。
それでOKなら、フリマみたいな野良スタイルでやればいい。
(商品が中古ばかりになりそうですけど。。)
少子化無視して「だって子供が喜ぶんですよ」→ツライ
会社と言うのは「継続」を前提としています。
しつこいですが、その日一日売れても意味がない。
ましてや、少子化は確実に進行しているわけでして。
いまさら高い家賃払って、人件費かけて、実店舗でオモチャ屋を始める。。
店が続くイメージが全く湧きません。
自分一人でやるとしても、家賃だけでムリで。
土地持ってるから店舗つくろう も、初期投資が大きすぎます。
ネットで始めたとしても、かなりのレッドオーシャンですから。
まぁ、
「だって子どもが喜ぶんですよ」
は、実店舗だから・実物見れるから ってハナシなんですけどね。
イオンモール甲府昭和店
イオンタウン山梨中央店から2キロも離れていないところに、「イオンモール」があります。
イオンモールは、多分ですが(間違いないでしょうが)、小さな子供+子の親+子の祖父母 がターゲット。
つまり「家族」がターゲットです。
(誰にでもできる、安易な見立てです。)
家族でご飯を食べてもらって、子供服、子供のおもちゃ、お父さんの服、お母さんの服などなど、ごっそり買い物して帰っていただく仕掛けになっています。
おじいちゃん、おばあちゃんの財力があれば、ちょっとぐらい高価な子供のオモチャでも、余裕のご購入。
これだけの仕掛け、「イオンタウン」じゃ不可能です。
土日の夕方になると、付近の道路はイオン(モール)渋滞おこします。
(帰りの渋滞です。)
ヒトリモノのわたしは渋滞を避けるため、休日夕方、イオンモール付近は避けるようにしています。
無敵のように思えるビジネスモデルですが、やはりそこにしのびよる少子化問題。
さあ、いつまで通用するのか。。
先細りは間違いないわけでして、これから新規に挑戦しようという会社はまずないでしょう。
おじいちゃん・おばあちゃん世代も、やがて一気に減少しますし。
「おもちゃのイチノセ」が潰れないのは、家賃が0円だからである
山梨県中央市に「おもちゃのイチノセ」と言うオモチャ店があります。
お店の前を通るのは年に数回ですが、お客さんがいる様子は感じません。
この店を引き合いに出して、
「つぶれないオモチャ屋だってあるじゃないですか!」
と私に言ってきた男がおりますが、これは的外れ。
100%想像(たぶん、そう外れていない想像)ですが、
- 建物のローンは儲かっていた時代に完済
(あるいはキャッシュでのご購入。) - 親子で経営
- たまにバイトを1人か2人雇う程度
これが実体です。
(妄想ですが、ほぼ合ってると思う。)
家賃の負担があれば、撤退せざるを得ません。
売れなくてもなんとかなるのは、固定資産税くらいしか支払わないから。
来るのはお得意さんだけで、頼まれたものだけ仕入れれば良いから。
自分たちの給料は、未払いにできるから。
(法人かどうかは知りませんが。)
1980年台、「イチノセ」はすごかったです。
競合店もなく、価格競争などという言葉はどこ吹く風の時代。
ファミコン、ガンプラ。
アーケードゲームは「ゼビウス」「熱血硬派くにおくん」。
(筐体に50円玉の行列ができていました。)
商品も魅力あった時代です。
(1990年台以降、アメリカ屋→大川商会 というディスカウント店の出現で、「風」は「スキマ風」になりました。。)
畳はAmazonじゃ売ってない
地域の畳屋に、復活のきざしがあるようです。
でもこれって、その地域の最後の1店。
競合がなくなるまで、続けた結果です。
もちろん、畳職人の工夫もあります。だから最後の1店になれた。
ではオモチャ店もそうなるか。
ならないでしょうね。
Amazonが日本中にニラミを効かせておる。
オマケ)たぶんユニクロは、土地も建物も買いません
もうひとつ、こんな主張もありました。
イオンタウンの家賃は高い。
ユニクロ移転先は新しく建てたもの。
土地買っても、建物建てても、家賃より安いとユニクロは判断したのだ。
→裏はとっていませんが、おそらく、建物は土地の持ち主に建てさせたものでしょう。
(土地+建物 をユニクロが借りる。)
山梨県内から撤退しないユニクロ。
(店舗数県内5店舗から減らさない。もし減らしてたらスミマセン。)
でも移転はガンガンします。
そんなユニクロが、不動産を買うでしょうか。
土地を遊ばせているオジサマにウマいこと話して、賃借すると見るのが普通。
土地なんか買っちゃったら、お金はかかるわ、税金はかかるわ、エライこっちゃです。
(土地は経費になりません。経費になるのは、買った時にかかる一部の税金のみ。)
編集後記
昨晩の訓練後の質問攻め(主張攻め)。
帰宅してPC開いたのが22時半でしたので、昨晩のブログにするのはムリでした。
こんな事があると、昨日と打って変わって、消防団辞めるのがもったいなくなります。
直接顔を合わせることって、やっぱりイイものです。
(レゴブロックの専門店、あったような気がするのですが、撤退したみたい。)
昨日の1日ひとつ
- 研修会場にサンダル履き
- BE→JIT甲府