『完全版 無税入門』は確定申告書のしくみの本。タイトルに反した超正統派。
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発売前から気になっていた『無税入門』。
読んでみたらフツーの本でした。
(タイトルとのギャップ。。)
こういう本の場合、得てして税理士の感想ほどあてになりません。
だって税理士のために書かれた本じゃないもの。。[/speech_bubble]
×税金の裏ワザがわかる本 ○節税の考え方がわかる本
です。
悪いことして無税にしよう、ではありません。
事業本業・サラリーマン副業
著者の只野さん(ペンネームらしい)、絵を描く仕事が本業、サラリーマンが副業。
本業が赤字なので、サラリーマンで得た給料の黒字ナシに。
→所得税も住民税も支払っていないと。
「税務署に何か言われたことは無い」と書かれております。
確定申告をしたことが無いなら
確定申告をしたことがないサラリーマン向けの本です。
今年は確定申告してみよっかな(もしくは確定申告する必要がある)という方には、もっと向いておりますね。
他にも似たような本はあるので、「絶対に『無税入門』がいい!」ではないのですが。
どの本を選べばいいか分からないということなら、この本でよろしいでしょう。
(エラそうにスミマセン。。)
ワタシ自信も、税理士業界にかかわるような仕事をする前は確定申告に関する知識はゼロでして。
申告書をどうやって入手したらいいか分からないし、税理士ってナニ? 税務署ってナニ? でした。
(今じゃ「税理士って税務署の人?」とか言われると、ガクッと来るのですが。。)
会社をヤメて、ヤメた年のうちに再就職しなかった年は年末調整をしてもらうことができません。
その場合確定申告すれば、ほとんどの場合、給料から天引きされていた源泉所得税を取り戻せます。
しかし前述のとおり、当時のワタシには知識が無かったですからね。。
確定申告しなかったことで、所得税を余計に支払ってしまった年もあります。
(遅れて確定申告して取り戻せた分もありますが、5年という時効があります。)
知らないとホント損しますよ。。
前作「無税入門」は2007年。翌2008年にバズる
前作の「無税入門」、2008年にテレビ局や雑誌社から取材が殺到したそうで。
それほど世の中は「所得税ってどうなってるの?」な状態だったのですね。
(たぶん今でもそう変わらない。。)
10年前この本についてコメントを求められた税理士は、
「よく知られた手法である」
みたいなことを言ったそうですが、それは仕事だから知ってて当然であってですね。
日々の仕事や生活に忙殺されているサラリーマンの皆さんに発信しないからね。
負け惜しみ(じゃないにしても負け惜しみ)みたいなコメントしか出てこないんだよなぁ。
ワタシ自身の感想→世の中目線で語った只野さんの勝ち
ワタシの感想はですね。
読んでいてオモシロさは感じませんでした。
(ごめんなさい、本心です。)
語り口がオモシロイというワケでもありません。
しかし書籍タイトルには引かれましたね。
(だから買って読んだワケです。中身はアレでしたけれど。)
で、ワタシの感想もそうですが、税理士の思う「ツマラナイ税金の本」の ツマラナイ が、必ずしも世間の反応ではありません。
副業解禁が国レベル(?)で騒がれている今、
「こんな方法でサラリーマンの源泉所得税が返ってくるんです」
と本を出した只野さんの着眼点(でいいのかな…)が、
- 10年前は世のお父さんをビックリさせ、
- そして再び世の中にマッチ
しておるのです。
(「マッチ」と書きましたが、売れているかどうかは分かりません。2018.11.04現在)
2018確定申告が近いね。というシメ
いやー、やっぱり今年もあっという間に終わりそうですね。
フリーランスの皆さん始め、確定申告が必要な皆さま、準備は大丈夫でしょうか。
2017年の経理をずいぶんサボったワタシは、しっかりサボった報いを受け、だいぶこりました。
ズボラ経理を以前の記事で紹介いたしましたが、そのズボラ経理で毎日経理を実現しております。
【過去記事】
Excelでズボラ経理。毎日の経理が経理をラクにする。
「確定申告が近いし、いまさら『無税入門』読んでる場合じゃないでしょ?」
と思う方もいらっしゃるでしょうが、基本的な考え方ほど早めに知っておいたほうがイイ。
逆に、考え方を知らずに処理のしかただけ知っても知識は身につきません。
「森」を見てからの「木」がオススメです。
編集後記
「会計事務所博覧会2018」の「参加して抽選参加」的なものに当選したようです。
2日目だけ足を運んだワタシですが、来場者が少なかったことを考えると、全員当選したんじゃないかと。
昨日の1日ひとつ
- 仕事用冬物スリッパ調達
- ゴブリンスレイヤー(マンガ)