『争えば税務はもっとフェアになる』から読める,適当に書く。
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誰にでも分かりやすく書けてこそ(しゃべれてこそ)。
なーんてことを聞いたりします。
確かにそのとおり。
分かりやすく伝えることは、深い理解なしに成しえません。
『争えば税務はもっとフェアになる』
「国税不服審判所」というところで、納税者と税務署が争ったもようを書いた本です。
「納税者」というのは我々。仕事してお金を稼いだり、贈与を受けたりで、税金を納める必要がある人のことです。
基本的には納税者が勝った事例が中心です。
分かりやすく書かれています。
「争い」って?
税務署「税金足りてないんで上げときますね」
納税者「ちょー! 納得いかないので訴えます!」
となったとき、納税者(平たく言えば国民=我々)は【国税不服審判所】というところに訴えることができます。
国税不服審判所の前に、もう一度税務署で考え直してもらうとか。国税不服審判所で納得いかない結論に至ったときは、裁判所で争うことができるとか。この辺りは本題から外れるので、2つの「とか」までとさせていただきます。
カンタンに書くこと
この本を読んでいて感じたのは「すごく読みやすいな」ということです。
税金の話でいえば「国税不服審判所」もですが、一般的に「争い」といえば法廷。
つまり裁判所です。
裁判では 原告の言い分・被告の言い分 とがあって、裁判官の判決があります。
これらの「言い分」そして「判決」を収めた本がありまして、対象読者は専門家(弁護士とか税理士とか)。
前提となる法律を知らないと、言い分・判決 が何を言っているのか、まぁ読めません。
「争えば税務はもっとフェアになる」は、法律を知らなくても読める本です。
全体的なテーマとしては、納得いかなかったら国税不服審判所で争っていいんだよ と。
一話一話に視点を持っていきますと、誤解をおそれずに、「6割くらい分かってほしいな」というスタンスを感じます。
勝手に。
誰に読んでほしい
この本の編集者がもし「読み手視点をもたない税理士」だったら、ほぼ間違いなくツマラナイ本になってしまったでしょう。
大事なのは誰が読むかです。
6割、7割伝われば、おおむねOKでしょう。
細かいことはバッサリカットする。
専門家のツッコミを恐れない。
読み手、聞き手に合わせられてこそ。
そういうプロで有りたいものであります。
Writer|山梨県の税理士 田中雅樹
●税理士試験・税法合格科目:法人税法、消費税法、相続税法、国税徴収法
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
一昨日のブログのとおり、甲府市内の対象店で買い物→PayPay決済 で、最大30パーセントのPayPayボーナスが戻るキャンペーンが。
というわけでキャンペーン対象の書店へ行ってきました。
お目当ての本は1冊だけでしたが、プラス、その場で知った本を何冊か。
キャンペーン中(2020.09.30まで)、まだまだ恩恵に預かるつもりです。
ゲームソフト店、パソコン販売店などが対象外というのが残念ですが。。
昨日の1日ひとつ
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