がーどまん氏はなぜ無申告だったのか。なぜ査察まで入ったか。
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YouTuberの「がーどまん」氏に国税が入った件について、勝手にいろいろ書いてみます。
「申告」がされていなかった
『税理士にお金を支払っていたのに、税理士が確定申告をしてくれていなかった』
にわかに信じられないことですが、考えられるケース(組み合わせ?)としてはこんなところでしょうか。
- がーどまん氏が確定申告に必要な書類を税理士に渡していなかった(A)
- 必要な書類をもらっていたが、税理士が確定申告書の作成をサボった(B)
Aのケース
動画中でがーどまん氏は「税理士に会ったことがない」と言っていました。
…となると、
【売上げや経費がわかる書類やデータ渡してた?】
という疑問が浮かびます。
当たり前ですが、ゼロから確定申告書は作れません。
でもね。
いくら書類がそろっていないからってね。
報酬もらっていながら催促のひとつもしていないなら、税理士もかなり悪いですね。
Bのケース
これはさすがに無いと思いますが、もしBであるなら、がーどまん氏は税理士会に懲戒請求してほしいですね。
結果、この税理士はしばらくの間、税理士の仕事ができなくなりますから。
査察が入った?
それからがーどまん氏は、動画内で「査察が入った」とも言っています。
「延滞税が数千万」とも言っていて(延滞税だけなのかどうかは疑問が残りますが)、けっこうな額を稼いでいたことが分かりますね。
で、何の前触れもなく(「お尋ね」とか「税務調査」もなく)いきなり査察とは、かなり悪質であると見られたのでしょうか。。
じゃないにしても、所得の大きさ(国税からすれば隠しているとみる所得の大きさ)ゆえなのでしょうね。
納税していなかったはず
税理士が100%悪いのかどうか分かりませんが(100%とは言わずとも、その税理士は絶対に悪いですが)、確定申告がされていなかったのなら、がーどまん氏は納税していなかったはずです。
厳しい言いかた(書きかた)になるかもしれませんが、納税していなかったことを疑問に思わなきゃいけなかったでしょう。
そこは最低限、個人事業者としてね。
おまけ。個人に強い国
国というのは個人に強く出ます。
対して、たとえば東芝のような、税金をたくさん納めて雇用もたくさん生む。選挙にも協力してもらえる。
こういった「組織」には甘いんですね。
(だからいくら粉飾して株主を欺こうと、当時の役員たちは大した罰に処せられなかった。)
個人でたくさん稼いで、かつ、後ろ盾のない人に対しては、出る杭はとことん叩くとばかりにやる。
少なくともわたしにはそう見えます。
Writer|田中雅樹(税理士)
●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
夜になって暴風雨が。
わたしの住んでいるところはここ数日夜間に雨がよく降りまして、その打ち水効果にやすらぎをもらっています。
(とはいえ暑さ本番だ…)
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