申告期限が無期限なら,税理士はお金をもらっても申告しないのか

 

がーどまん氏の自宅と実家に国税庁査察部が入った件3回目です。
がーどまん氏と税理士との電話が録音されており、全容がかなり見えてきましたね。

以下に書く内容は、
税理士は申告期限がなかったらいつまでも申告しないのか？
です。

 

コロナ禍1年目の無期限措置

世の中がコロナ禍と呼ばれることが定着しつつあったころ、個人（所得税・消費税）の確定申告期限はほぼ無条件で無期限でした。

しかしながらTwitterなど見る限り、ほとんどの税理士は本来の期限である3月15日までの申告で動いていたように見えました。
理由は「次の仕事がある」からでしょう。
社員やパートを雇っていればなおさらです。
組織としてケジメつけて動かないとね。

SNS以外で聞いた話もほぼ同じ。
2020年は他の税理士と会う機会がほとんどありませんでしたが、ラジオ収録（教えて税理士さん）などで会った際に聞くと、やはりお客さんの申告は3月15日までに終えたと聞きました。
自身の申告は4月にしたとも。
わたしもそうでした。
自分のやつはついつい…ね。

 

当然、する

以上のとおり、フツーは期限を守ってします。
なかなか資料を渡してくれないお客さんの尻を叩いてでも、期限内に提出するものなのです。

がーどまん氏については、
「無期限であってもすぐに確定申告書を提出してほしい」
と税理士にお願いしていました。
たとえ提出遅延が問題なかったとしても（問題はあったのですが）、税理士がとっていい態度ではありませんでしたね。

フツーの税理士は、お客さんの財産を守るための話をします。
マンション営業するなとか、余計な保険に入るなとか。
結果、いろんな業種の営業マンから嫌われるのですが、自分の利益しか考えない営業なんぞに嫌われても痛くも痒くもありません。
むしろ誇り。

自分の都合だけを優先してお客さんに査察が入ったなんで、同業者として許せませんね。
（まぁわたしなんぞが腹を立てずとも、税理士として再起不能な制裁が下るでしょうが。）

Writer｜田中雅樹（税理士）

●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当（2019年4月～）
●FM-FUJIラジオ出演（1年に1回ペース）、ブログは毎日。