「記帳水準の向上」は,ハードモード。
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記帳水準の向上ー
『税のしるべ』によりますれば、近年は「政府税制調査会」で議論されたり、「税制改正大綱」にも顔を出したりしているということなのです。
記帳水準の向上の声は、納税者に届くのか
記帳水準の向上。
税理士がついている会社や個人事業者であれば、まぁ心配はないかなーって話です。
簿記がそこそこ分かって経理ソフトもOK。確定申告も自分でできるよー って人なら「わたし心配ないしー」って話でしょう。
そうじゃない会社などであれば、「記帳水準の向上」実現の可否は社長(や個人事業者)次第です。
社長次第ということは、社長が
●経理は売上を産まないと
●経理を雇うお金はムダだと
●仕事が最優先だから経理は永遠に後回しだと
●税理士なんて大ッきらいだと
いう考えかたの持ち主ならば、ずーーーーーっと…、無期限で、実現なんてしないでしょう。
上から目線の議論や、まして大きな綱で取り上げたって。
ディエゴ・ブランドーさんが何ページかに渡って、「無駄無駄」いうと思うのです
青色申告の特典
記帳水準の向上(≒青色申告)には特典があります。
ちゃんとした会計帳簿を作るには手間がかかるけれど、その手間をかければ納税上有利な特典をつけてあげようというわけです。
それでも「記帳水準の向上しよう!」と思わない社長には、特典の魅力が魅力的に映らないのでしょうね。
実際、強力な魅力か? と問われますと、ウッ…と言葉がつまります。
対「銀行」
会社(事業者)が銀行からお金を借りるには、ちゃんとした記帳をもとにした、確定申告書類の提出が求められます。
「銀行からお金を借りなきゃムリだからさー」という社長であれば、皮肉にも? 信頼度の高い記帳の大事さを知っているといえるでしょう。
他にも、建設業許可が必要な会社も同じことがいえます。
もっともコチラの場合は、許可のために「税金払ってでも盛る…」
みたいなことがアルとかナイとか。。
脱税はもってのほかですが、「盛る」ほうもですね。
後々、その歪みに首を絞められることになりますからね。
結論「むずかしい」
以上のようなことから、
●銀行に確定申告書類を見せる必要がない
●建設業許可など、確定申告書類が必要な場面がない
ような会社(事業者)に
記帳水準の向上だよ!
と飛沫を浴びせたところで、届かないものは届かないのです。
かといって、浴びせなければ浴びせられないですし…
一朝一夕にいかないことだけは確かですねぇ。。
Writer|山梨県の税理士 田中雅樹
●お客さまの担当者はタナカです。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
ドラマ「女子高生の無駄づかい」がTVerで見られるようになっていますねー。
原作もかなり面白くて、ドラマもかなりのものです。
笑いたいかた、ぜひ一度。
昨日の1日1つ
●数学ゴールデン
●ある記事からのブログ
今日のラジオ
●火曜キックス