確定申告書(と損益計算書と貸借対照表)ができたら昨年分と比べよう
スポンサーリンク
確定申告書ができた!さぁ提出だ!
…の前に、昨年のものと比べてみましょう。
売上や所得が増えた・減ったの他に、ミスも見つかるかもしれません。
昨年と比べてわかること(P/L)
事業所得であれば、前述の繰り返しですが、売上や所得が増えたか減ったか。
売上が減ったならお客さんの単価なのか、お客さんの数なのか。
所得が減ったなら、売上が減ったからか、仕入れなどの経費が増えたからか。
これらの反省や振り返りができます。
比べて明らかに変な数字だと思ったら見直してみて、提出前にミスにも気づけますね。
B/S残高を見る
貸借対照表(B/S)を眺めてみると気付けることがあります。
●預金、売掛金、買掛金、借入金の残高がおかしい
●前払費用(長期前払費用)を経費に振り替えるのを忘れていた
●減価償却費の計上を忘れていた
など。
けっこう気付けます。
「本年中における特殊事情」を書く
「比較する」のではないですが、決算書3ページの特殊事情を記載する欄。
ここには、たとえば、雑収入の内訳などを簡単に書きましょう。
2022年分確定申告であれば、「雑収入のうち50万円は事業復活支援金である」とか。
特に雑収入を含めて収入金額が1000万円を超える場合は、税務署にしてみれば「もしかして2024年から消費税の課税事業者では?」と考えるもの。
インボイスの絡みもあって1000万円以下であっても消費税の課税事業者を選ぶかもしれませんが、このあたり、前向きにこちらから知らせておきたいところです。
内訳を書かずに1000万円を超えていて、問い合わせの電話が税務署からかかってきたことが過去ありました。
Writer|田中雅樹(税理士)
●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
やっとこさ自分の確定申告を。
最後の最後、電子申告前にもサラッと見直すと単純ミスを見つけられるかも…
(見つけましたw)
毎年のことですが、所得の内訳書が面倒ですね。
1NEW
●「弥生電子署名」アプリ