ニガテを “半分、強い” に。山梨県中央市の税理士

消費税インボイス制度に期待すること。怖いこと。

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2021年10月1日より、消費税インボイス制度の登録申請が始まりました。
この新制度の周知がすすんでいないこともあって、「インボイス延期しなさいよ」という声もあります。

既定路線の2023年10月スタートは覆らない感じかなぁと思いつつ、期待すること、怖いことを書きます。

納税義務の有無の判定、スッキリさせなさいよ

消費税の申告(納税)義務があったのに申告せず、税務署から指摘を受けた。。
このようなミスが起こる原因の1つに、申告・納税が必要かどうかの判定が複雑だから…という面があります。

消費税という税金が誕生して33年。
こんなに複雑化してしまったのは、国税が
「もっと幅広く、商売やってる奴には消費税を納めさせないといかん」
というところから来ているのでしょう。
なるべく税率を上げずに、国に入る「税」を増やしたいと。

そこへ来てインボイス制度は、
インボイス発行事業者にならないと、得意先にハブられるかもよ?
と暗に言っているところが否めない制度です。

であるならば、
●相続があった
●組織再編があった
●高額な固定資産を買った
●棚卸資産をたくさん買った
など。
このような時の判定の法律(≒わかりにくい法律、ミスしがちな法律)は、一掃してもよいのでは?
と思っています。

一掃とは言わずとも、ちょっとずつでも、消えていってくれることを期待しています。

農協は心配なしか

年に1回、JAの組合員さんの消費税申告書を作成しに、JAに出向いています。
税務署も知っている仕事なので、税理士法だいじょうぶ? というツッコミはしないでくださいw

その農協ですが、簡易課税を選択している組合員さんのみ受けることになっています。
というワケでして、課税売上の中身や金額がハッキリしているという前提で、申告書の作成はサクッと行えるんですね。
まぁ、だいたいは。。
一般課税の場合は税務署に出向いてもらっていると聞きました。

商工会はヤバい気が…

全国の商工会議所や商工会(以下「商工会など」と書きます)、消費税の確定申告書を納税者(希望する会員の分のみ)に代わって作っています。
簡易課税だけ受けることを原則としつつも、一般課税も受けちゃってますよねぇ…という感じ。。
これ、ヤバいですよね、インボイス…。

商工会などが作った申告書は、税理士会から派遣された税理士がチェックすることになっています。
現場で税理士への無茶ブリが増える予感しかしませんね。

その前に、一般課税の会員のインボイス登録申請も、ひと仕事でしょうなぁ…。

Writer|山梨県の税理士 田中雅樹

●お客さまの担当者はタナカです。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。

 

本日記

マンガ「ガンダムUCバンデシネ」を読んでいます。
アニメがいかにカットされまくっていたか、よく分かりました。
アニメ版、あらためてもう1回見たいですねぇ。

昨日の1日1つ

●ぼる塾のいいじゃないキッチン

今日のラジオ

●ルネッサンスラジオ
●佐久間宣行のオールナイトニッポン

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