インボイス制度の消費税申告書。2割特例はこう作る
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2024年1月4日、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で、2023(令和5)年分の確定申告書が作成可能となりました。
2023年はインボイス制度が始まった年。
これに伴って、初めて消費税申告をしますよ…という人が少なくないと思います。
※以下「2割特例」で消費税申告する事業者を対象として書いています。
※前準備として、2023年10月から12月の売上げの数字などが確定している必要があります。
「確定申告書等作成コーナー」で消費税確定申告書を作成する手順
まずは「確定申告書等作成コーナー」で検索するなどして、作成コーナーのページに辿り着きましょう。
「作成開始>」をクリックします。
電子申告するならマイナンバーカードを選択するか、もしくは、ID・パスワード方式の選択ができます。
紙の申告書(プリントアウトしたもの)で提出するなら、「その他」の「印刷して提出>」をクリックです。
この記事は「印刷して提出>」で進めていきます。
事前確認が出てきますので、自分のパソコンが利用できる状況かどうか、少々手間ではありますが確認しましょう。
「消費税」をクリックしていきます。
「区分経理」というのは「標準税率10%」と「軽減税率8%」に分けて経理することです。
2割特例の場合は売上げだけ分けてあればOKです。
次へ進みましょう。
そうしますとこんな画面が出てきますので数字を入力していきます。
これをどう埋めていくか以下に書いてまいります。
- 基準期間
とは2年前のことです。
2年前の売上げを入力しましょう。
消費税込みの売上げ金額を入力しましょう - 適格請求書(インボイス)発行事業者
・・2割特例で申告する事業者は「はい」です。 - 令和5年10月1日以降に…
「はい」です。 - 2割特例
「はい」です。 - 簡易課税制度を選択していますか?
届出書を提出している事業者は「はい」、
提出した覚えがなければ「いいえ」です。 - 経理方式を選択してください。
「税抜きの売上げ+消費税」で経理しているなら「税抜経理」、
税込みで売上げを経理しているなら「税込経理」です。 - 売上税額の計算方法を選択してください。
上の質問で「税込経理」を選択しているなら「割戻し計算」です。
「税抜経理」であっても、この記事を参考にしていただいている事業者に限っては「割戻し計算」で問題ないでしょう。 - 所得区分の選択
ご自身の所得の種類に応じて選択しましょう。
次からは2023年の数字を入力していきます。
所得の種類ごとに「入力する」をクリックして、2023年10月から12月の売上げ金額を入力していきます。
標準税率10%の売上げが500万円
…という前提の入力例です。
「うち税率6.24%(軽減税率)適用分」については、軽減税率の売上げがゼロなら「0」と入力しましょう。
●売上げに係る対価の返還等・・
●発生した貸倒金・・
●回収した貸倒金・・
については、2023年10月から12月の3か月間に起こったものだけが対象です。
「回収した貸倒れ金・・」に該当することはほぼ無いでしょう。
ここまでの入力が終わったら「次へ進む」をクリックします。
納税額が表示されます。
「納税の方法」(支払い方)を選び、
住所氏名などを入力していきます。
電子申告の場合は住所氏名など自動的に入力されています。
これまでの入力情報をもとにした申告書の印刷ができます。
紙の申告書で艇首する場合は印刷しましょう。
ひとまずPDF印刷しておくのもアリです。
消費税申告もお早めに
以上ざっくりと紹介してきました。
実際に「確定申告書等作成コーナー」を操作しながら読んでいただけるとスムーズに事が運べるかと思います。
申告納税の期限は2024年4月1日です。
まだ時間がある…
と思わずに、可能ならば早めをおすすめします。
というのは、万が一不明点があったら、1月中であれば税務署などへの電話質問がとおりやすいから。
全国各地で開催される確定申告書作成会は、1月の終わりから2月の頭に集中しているかと思います。
やはり自身でトライしてみる時期は早期がよいでしょうね。
Writer|田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
晴れて暖かった日。
やっぱり楽ですね。
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