インボイス制度は課税事業者が反対してもよかった

 

消費税インボイス制度。
開始直前になって盛り上がった反対論も、
やはり制度ストップには届きませんでした。

 

比較的ラクな2割特例と簡易課税方式

インボイスについては
免税事業者の負担増ばかりがクローズアップされてきました。
確かに負担増なんてイヤです。
よい訳がない。

でも一番大変なのは「一般課税方式」で消費税の申告をする事業者で、
免税事業者から課税事業者にならざるを得ない事業者のおおくは「2割特例」がつかえます。

「簡易課税方式」も同様で、
「2割」か「簡易」なら仕入れなどのインボイス（「適格請求書等」とかいうやつ）は不要なのです。
もちろん、申告書提出・納税　という手間と負担が増えますからね。
楽なんて言ったらお叱り受けますね。。

一般課税方式の事業者は不満なかったの？

その一番大変なはずの「一般課税方式」で申告する事業者。
SNSなどで「インボイスやめろ」的な発言を見かけませんでした。

おそらくはほとんどの事業者が諦めていて、
その諦めは対策（対応）が決まっていたか、
あるいは税理士に聞けばなんとかなるだろ…という先送りか。

いずれにしても、
この層がもうちょっと異論反論となえてもよかったのにー
と思います。

軽減税率もそうでしたが、
偉い人ってややこしくすることが趣味なんですかねぇ。。
（現場知らないからこそできる、知らず知らずの結果だということはわかっています）

Writer｜田中雅樹（税理士）

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当（2019年4月～）
●FM-FUJIラジオ出演（1年に1回ペース）、ブログは毎日。