開業届を出した後にやること5つ【フリーランス・副業OK】
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「開業届を出しました!……で、次って何するの?」
そんな方のために、開業後すぐにやっておきたい5つのことを、税理士目線でまとめました。
1.青色申告の承認申請書を出す(※出さないと白色になります)
青色申告をしたい場合、開業から2か月以内に「青色申告承認申請書」の提出が必要です。
これを出しておかないと、初年度は自動的に白色申告になります。
青色にするメリットは?
- 最大65万円の特別控除(電子申告など条件あり)
- 家族への給与を経費にできる(事前届出が必要)
- 赤字の繰越ができる(最大3年)
「最初は白色でいいや」は実はもったいないパターン多め。
迷ったら提出しておくのが安心です。
(あえて白色で、申告書作成自体をラクにするというのも手ではあります。)
2.会計ソフトを導入する(最初が肝心)
後からレシート山積みにしないためにも、最初から会計ソフトを使うのがオススメです。
日々の記帳を習慣化することで、確定申告時期が圧倒的にラクに。
ただしfreeeなどのクラウド会計は、
- 初心者にとっては分かりづらい場面も多い
- 導入時点で相談相手を選べなくなる
という話もあるので、どのソフトにするかは慎重に。
3.仕事用の口座・クレカを用意する(プライベートと分ける)
お金の流れを分けると、帳簿も確定申告もスムーズになります。
- 仕事用の銀行口座(個人名義でOK)
- 仕事専用のクレジットカード(個人カードでも可)
これがあるだけで「どの支出が経費?」と悩まずに済みます。
4.領収書・レシートの整理ルールを決める
いくら会計ソフトが便利でも、「何が何のレシートか分からない」と記帳はできません。
スマホで撮る?紙で保管?月別で分ける?
…など、自分なりの整理ルールを最初に決めておきましょう。
5.申告や税金の「なんとなくの予定」を立てておく
開業すると、所得税の確定申告のほかにも
- 消費税の対象になるかも
- 住民税・国保の納付
- 所得税の予定納税(直近の所得税の年税額によって)
といったこともあります。
今すぐじゃなくてもいいですが、「いつ頃、何が起きるか」をゆるく把握しておくと後で(主に資金繰りで)焦りません。
まとめ|開業は「スタートライン」、焦らず整えれば大丈夫
開業届を出しただけではまだ“スタートラインに立った”状態。
そこから何をどう整えていくかが、今後の申告・節税・キャッシュ管理に大きく関わります。
まずは今日紹介した5つをひとつずつ、無理なく進めていきましょう。
「自分の状況に合ってるのか分からない…」という方は、専門家に相談するのも手です。
Writer|田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日
本日記
曇っていても暑いですね。
空気が暖気を含んでいるといいますか。
そういえば、今飛んでいる花粉はヒノキがメインとか。
山に植わっている本数がスギより少ないので楽に感じると、いうことなのでしょうね。
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