社長借入金と社長貸付金、気軽につかってOKか
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簿記を知っている人や、会社の経理をしている人ならご存知の「現金」勘定。
これ、実際の手元の現ナマの残高と帳簿の残高、合わせるのって大変ですよね。
代わりに「社長貸付金」や「社長借入金」を使う方法もありますが、注意が必要です。
社長借入金とは
「社長のポケットマネーからの建て替えで消耗品を調達した」
本来ならば会社のお金から支払いがされて、会社の現金が減少するところ。
社長が建て替えたのならば会社のお金は減少せず、いずれ社長に返すということで、社長からの借入金5万円という処理をします。
社長貸付金とは
「社長個人宛の請求書が会社に届き、社長に代わって会社が支払いをした」
社長が家族にバレたくない買い物でもしたのでしょうか。
会社がひとまず立て替えた場合、いずれ社長に返してもらうとして、社長に支払金額相当を貸し付けた処理をします。
社長貸付金の注意点
上記のような場合、ちゃんと返済が行われれば大したことはないハズです。
しかしなぁなぁになりますと、特に「社長貸付金」がなぁなぁになりますと、積み上がるのはあっという間です。
これを嫌うのは銀行などの金融機関ですね。
「お金貸しても社長がプライベートなことに消費するのではないか」
と疑われてしまい、融資を受ける際の弊害になる可能性があります。
社長借入金の注意点
一方で、社長が建て替える「社長借入金」は融資の弊害にはなりません。
(基本的にはならないはずです。)
が、会社が建設業などで公共事業の請負をする場合。
行政書士に依頼するなどして行政の「許可」を得ることになるかと思いますが、「借入金」があることが弊害になる可能性があります。
Writer|田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
夜になって空調座布団を引っ張り出しました。
おしりは涼しいくらいがパソコン操作が捗ります。
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