『記帳水準の向上』のカギは簿記教育だと思う。
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「税制改正大綱」や「政府税制調査会」で取り上げられるものの1つに、『記帳水準の向上』というものがあります。
この中には、経理のレベルを上げることはもちろん、書類の保存についても議論されています。
うーん…、どうやったら出来るのでしょうかねぇ。。
道のりは長い
個人事業者であれば、激安で商工会(商工会議所)などに確定申告書の作成を依頼できます。
法人だとそれが出来ませんで、設立間もない会社で一人社長体制だったりしますと、「勘で法人税の申告書をつくっているのかな?」というケースがたぶん少なくないでしょう。
だから法人はマズイよね!
…ということが書きたいのではありません。
いずれの場合も、「書類を整理・保存することの大切さを知ることが、なかなか出来ないのではないか」と考えてしまいます。
勘で作っちゃうのも、誰かに任せてしまうのも、いずれの場合も「水準の向上」は難しいと思うからです。
簿記もプログラミングのように
小学校でプログラミングを教える時代。
しかし簿記は、早くて、商業高校に進学した学生が10代の内に学ぶくらい。
いくら経理ソフトが発展しても、簿記がわかる・わからないの差は大きい。。「わかる」人を増やすことは議論されないのでしょうか。
書類の保存義務は簿記(会計)にうたわれておりませんが、書類がなければ経理はできません。
「わかる」人なら、書類の保存・整理の重要さもわかると思うのです。
決算説明会ではそうとうに難しい…
全国各地の法人会・税務署・税理士会の共催で、「決算説明会」というものが開催されることがあります。
この会の講師をしたことがありますが、これで記帳水準の向上ができるかどうかといえば、かなり苦しいと言わざるを得ません。
「お前の力不足だろ!」
と言われれば、まぁそうですね…って感じですが。。
決算説明会に参加する人たちが「簿記わかります!」ならまだしも、「わかりません!」という方に限られた時間でどう説明しろというのか…。
雑所得に「業務」欄を設けただけでは、向上は夢のまた夢です。
Writer|山梨県の税理士 田中雅樹
●お客さまの担当者はタナカです。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
パワーポイントでがっつりスライドを作って?います。
70枚くらいもっていきたいところですが、果たして。。
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