河野太郎さんの年末調整廃止論について
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河野太郎・自民党総裁選候補者の「年末調整なくす」が燃えているようです。
これは税理士として黙っていられません。
税務署がパンクする?
年末調整とは、会社など雇用する側がやってくれるもの。
計算してくれる範囲は、年末調整してくれる会社から出ている給与所得ですね。
これによってその会社などで働く人は、自分で確定申告することなく1年間の納税関係が終わります。
(医療費控除など、年末調整で対応できないものは確定申告する必要あり)
その年末調整がなくなれば、会社からの給与以外にない会社員も確定申告することに。
で、河野太郎さんが「いずれなくしたい」と言ったことで、
【税務署の窓口がパンクするぞ】
という批判が、ネット上に溢れているようですね。
ホリエモン評
これに対して堀江貴文さんことホリエモンは、
「パンクするわけないだろ」
と自身のYouTubeチャンネルで言っています。
これはおそらく、多数の納税者が電子申告するだろうと見ているのかなと。
それはそのとおりでしょうね。
河野太郎さんは「すぐなくす」と言っているのではなく「いずれ」ですから。
相当な先に全員確定申告ということなら、その時には今よりさらに電子申告がフツーになっているでしょう。
税務署は大変?
電子申告が普及するほど「窓口」は暇になります。
ただ窓口は暇になったとして、確定申告書のチェックはまた別の話。
やっぱり税務署の職員さんたち(+自治体の税務課職員たち)は大変なことになると思うのですが。。
そこはAIが解決してくれますかねぇ。
エストニア化まで行けるか
バルト三国の1つエストニアは、確定申告も年末調整も必要ありません。
これはその人の収入をすべて国が把握していて、税金に関する計算が自動化されているからなんですね。
(すみません詳しくは知りません。知ったかぶっております)
その自動化の入口はマイナンバーカード。
河野氏激推しのマイナンバーカードですね。
そこまで到達できのであれば、年末調整の廃止、悪くないと思います。
Writer|田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日
本日記
今日の最高気温は32度。
夏の日差しだったことは間違いないですが、風は涼しめで秋を感じました。
なんとか今年の酷暑を乗り越えたと、思ってよいのでしょうか。
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