ニガテを “半分、強い” に。山梨県中央市の税理士

巨人・坂本勇人選手の「飲食費1億円を経費計上」の件

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -

スポンサーリンク

 

巨人の坂本選手が、確定申告で、「小ずるいことをしていた可能性」があるということで記事になっていました。

  • 毎年の確定申告で銀座や六本木の高級クラブなどの飲食費を必要経費として計上
  • 金額は年間で約2000万円(直近の5年間で合計1億円ほど)

これはちょっと問題ありそうですねぇ。。

 

高級クラブなどの飲食費を必要経費?

必要経費とは、売上を得るために必要な経費のことをいいます。
坂本選手が巨人で活躍するに当たり、巨人から報酬をもらうに当たり、高級クラブでの飲食が必要かどうか。。

必要であれば経費として問題ないわけですが、ちょっと苦しいかなぁと思うのが平均的な世間の価値観かと思います。

 

“これまで飲食費は認められてきた”

記事によれば坂本選手は
『「これまで飲食費は認められてきた」などと主張』
しているそうです。

しかしこれ、正しくは
【税務署が指摘してこなかった】あるいは
【税務署が見逃してきた】
と考えるのが妥当です。

決して坂本選手の「お遊び」と思われる飲食費を税務署が認めてきたわけではありません。
過去5年しか遡れないのは、それが時効だから。
時効になった分の「飲食費」は坂本選手が運良く逃げ切ったということです。

 

ダサい

記事を全部信じてしまうのも危険ですが、記事によれば「修正申告に応じる気がない」とか。
これが本当なら、ホントーに、ダサいです。
高級クラブに支払った年間2000万円が必要経費というなら、納得できる理由を税務署に説明しないとね。

また、記事の終わりのほうには、巨人(球団)も坂本選手の肩を持っているようなことが書かれています。
いやいや。。巨人まで何言ってるんでしょうか。
わたし巨人ファンです。ガッカリさせないでほしい。

このままですといずれ「更正」というやつになって、
坂本選手が応じずに争うなら「国税不服審判所」というところに行って(たぶん負けて)、
さらに争うなら裁判(たぶん負ける)です。
脱税思考、ダサいっすよ。
(記事が嘘だったら、坂本さん、ごめんなさいね)

Writer|田中雅樹(税理士)

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。

 

本日記

みたまの湯へ。
この時期の温泉はすぐに体の芯まで温まってしまうし、有り難みが薄い。
…ものだと思っているのですが、4月にここに来たときよりぬるめに調整してくれていたのか、長湯できました。
有り難いです。

今日のラジオ

●アンガールズのジャンピン

この記事を書いている人 - WRITER -

Copyright© よってけし!山梨県中央市タナカジムショ , 2024 All Rights Reserved.