手書き帳簿からDXへの道のり。「税のしるべ」より。
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「税のしるべ」2022年9月19日号にこんな記事が載っていました。
“帳簿の作成については、売上高1000万円以下の事業者では46.2%がいまだに手書きで行っており”(後略)
なかなかの衝撃です。。
手書きで帳簿・・
日本商工会議所・東京商工会議所の調査ということでして、おそらくは全国の商工会議所(と商工会)でとったアンケートなのでしょう。
商工会に入っていない零細事業者まで考えると、実際の比率はもっと高いかもしれません。
といいますか、そもそも記帳すらしていない事業者がおおそうです。
そうなりますと確定申告も怪しいものですが、持続化給付金とか事業復活支援金がきっかけになったかもしれません。
税務署もなかなか不変
この「号」の他の記事に、税務署との連絡手段が(いまだ)電話や郵送であることを書いたものがあります。
電子申告とか電子帳簿保存法の実施を呼びかけている割に、そこはアナログなんかい… というところを含めた記事といえるかもしれません。
電話のなにが面倒かって、こちらから税務署に連絡(折り返しとか)するのがこれまた面倒です。
音声案内を経ての担当者ですから、もー、本当にめんどくさい。
受話器をとって税務署の人から自己紹介され、「ドキ!」っとするのも嫌です。
詐欺メールも嫌ですけれど、せめてメールが使えるようになってくれないものかしらと。。
DXは世代交代で成る?
世の中のルールにしても慣習にしても、そうそう「今までのものは捨ててください!」と言われて、まぁ捨ててもらえるものではありません。
じゃあどうやったら新しくなるかといえば、今の子たちが大きくなったらというケースが多いみたいですね。
上に書いた税務署だって、きっと若い職員たちは「なんで電話?」と思っているでしょう。
メールじゃ駄目なんですか? と上司に言ったところで却下されるのでしょうから、やはり今の若い職員たちが上に行ってくれないと変わらないのです。
専門家によれば「DX」は、デジタイゼーションとか、デジタライゼーションとかの先にあるらしいので、一体いつになるのやら…。
2007年から2008年ころに「電子申告が普及しないのは税理士のせい」と言っていた国税庁さんが範を示していただければね。
もうちょっと変わってくるんじゃないかなーって思っちゃいました。
Writer|田中雅樹(税理士)
●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
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