けっきょく簿記の知識は必要。経理ソフトの売り文句について。
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危機感をあおったうたい文句に騙されたくないと思っています。
時代の変化を認めない、ということではなくて。
会計freeeで簿記は必要なくなった?
突然ですが、会計freee(注※)で簿記は不要になったか。いえ、なっていません。
簿記を知らずに会計freeeで経理が完結できるかといえば、運がよければできるでしょう。
予測で会計科目が表示されて、それをポチポチやっていれば終了!
なんてことにはならんのです。2021年11月現在。
せっかく用意されたシステムを正しく使うには、1か月程度の勉強は必要でしょう。
日本商工会議所というところが主催する「簿記3級」の、合格目安の時間(期間)です。
(注※)銀行口座やクレジットカードなどの入出金履歴を自動取り込みし、経理を自動化するシステムです。
そういえば2002年にも
税理士を初めて意識した27歳(たぶん2002年)のとき。
取引先の人に退職する旨を伝えると、
『経理のソフトで片付いちゃう時代だから、税理士は商売にならないよ』
と言われたことをよく覚えています。
それを言われ「なにくそ!」みたいに思ったかといえば、まったく思わず。
あぁそうなのか。もうダメな職業なのか。なんて思いつつ、やめませんでした。
単に何も考えていなかっただけですが、それから20年ほど経っても「終わる職業」として候補にあがるのは変わっていません。変わらないまま、ただし需要は落ちていない…という感じでしょうか。
確かに経理ソフトは変わってきています。でも、簿記の知識は切り離せません。
その先の税務申告も一緒で、申告書を作成するシステムは出来ているものの、需要はなくなっていません。
ソフトなどである程度形になったとしても、正しく作れているのかどうかですよね。
分からないまま操作してみても、チェックしようがないですから。
Pixel6は「ほんやくコンニャク」か
Pixel6のCM、けっこう好きです。
フランス人女性が「メルスィー」と笑顔で応えるやつですね。
日本語以外サッパリな身としては、まぁ、有り難い機能かなぁという感じ。
でも、外国語を話せるというスキルが廃れることはないでしょう。AIがどう発展しても。
完全に振れるもの・振れないもの
AIだったり、自動化をうたうシステムだったり。
そういったものに完全に作業を任せられればよいのでしょうが。。
例えば上のブロックに書いた簿記などは、ぜんぶを任せることができません。
雑誌など煽り文句に何の疑問も抱かず…。
なんて生き方はしたくないなーと思います。
Writer|山梨県の税理士 田中雅樹
●お客さまの担当者はタナカです。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
話をボンヤリさせるな。固有名詞をだせ。
とある動画を見てハッとさせられました。
昨日の1日1つ
●深田アナ+森田アナの「木曜キックス」
今日のラジオ
●金曜キックス