178万円を壁とするのは2025年分からでよい
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2024年11月現在、一躍時の国政政党となった国民民主党。
その公約である所得税の新しい壁178万円。
これを2024年分からやってしまおう!
…という声が聞こえてきた気がします。
が、2025年分からでぜんぜんOKかと個人的には思っております。
その理由を以下に。
理由1:定額減税だってあるんだぞ
2024年の衆院選が終わり、2024年も残すところ2か月。
国民民主党の公約の目玉である「新壁178万円」が実現しそうな今日このごろ時点で、残り2か月を切っています。
もし2024年の所得税からこれをやろうとすれば、前首相・岸田さんの定額減税と同レベルのパニックです。
会社の給与計算担当、税理士、給与ソフト(年末調整ソフト)ベンダーは大混乱。
岸田さんの定額減税が批判されたのを忘れちゃったんですか?
せめて定額減税が終わってからにしてくれ!
…って話でございます。
まぁ、とはいえ。。
大変なのは定額減税と同様に裏方ですから、世間一般にはあまり理解されないんだよなぁ。。
理由2:もう103万円で動いている
所得税を無税にし、誰かの扶養になる。
そのように抑えて働いている人にとっては、残り2か月もない中で調整(仕事を増やす)なんて面倒なだけです。
そもそも時間がありませんし。
たまたま160万円とか170万円とか、103万円を大きく超える見込みの人は嬉しい誤算でしょうけれどね。
恩恵に預かれない人がおおいよと、そういうことです。
理由3:年末調整用紙フォーマット完成済み
「せいては事を仕損じる」と言います。
そう。焦って作ったところで、ろくなことになりません。
(感情論丸出しの言いようでしょうか)
国会議員レベルで盛り上がるのも結構ですが、議員レベルで決まったら次は官僚。
その官僚が文字にしてくれないと裏方は動けません。
2024年分・年末調整用紙のフォーマットもすでに決まっています。
いくら減税効果が大きくて、喜ぶ人もたくさんいるとはいってもですね。。
ハッ、そうか! これって、いやきっと、根も葉もない噂ですよね。
2024年からだなんて、きっと夢でも見たにちがいない。
Writer|田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日
本日記
先の衆院選、比例は国民民主党と書きました。
公約等々については一切知りませんでしが、質問から逃げない玉木党首を見ての選択。
1年生議員の顔ぶれを見るとかなり不安ではありますが、代表は「教育をしていく」とのこと。
特に鳩山Jrさんは「税理士は利権のかたまり」みたいなひどい勘違いを平気でポストしたりしていましたから。
続けて応援したくなる党であったほしいと、他力本願寺で申し訳ありませんが応援したいと思います。
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