大人相手の伝え方。カギは適度な緊張。
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専門学校の非常勤講師というものを1年とちょっと、やってきました。
聞く・聞かない の選択は学生に任せるしかなく、ある種の無力感を抱いてしまうところもあります。
そういう現実と、やってきたこととをまとめます。
素直なのはせいぜい中学生まで という現実
税理士会が行っている「租税教室」というものがあります。
出向く先は、小学校・中学校・高校・大学・専門学校。
通常、最高学年だけが対象です。
全員が寝ずに、全員が素直に聞き入ってくれる のは小学生までです。
中学生になると、2,3人は寝ます。起きていても話を聞いていなかったりしますし、聞いているのは半分くらいでしょう。
それでもまだまだ。全然やりやすいです。
問題は高校生以上。
受け身だけにさせてしまうと、話を聞くのは1割ていどになってしまいます。
あてる(指名する。考えて、応えてもらう)
小学生、中学生相手に壇上に立つ場合、「聞いてくれている」という実感がわくことが多いかと思います。
聞いてくれている状態ならば、個人的に指名して質問をぶつけることもしやすいものです。
繰り返しになりますが、問題は「高校生以上」です。
伝える側としてトライすべきことは、質問をぶつけてみること。
このとき、寝ていても構わず指名しちゃいましょう。
寝ていても質問する姿勢を示すことで、いい緊張感が生まれます。
逆に「寝ていれば指名されない」は、悪いことしか起こらないかと。
講師(教師)側の心持ちとしては、野菜に声をかけるくらいのつもりでいいかと。。
正解しなくていい
正答を求めないようにしましょう。
過去伝えたことを聞いているわけですので、「正」であることに越したことはないのですが。
そう願いたいものではありますが。
そして「わからない」ですぐ終わりにするのではなく、ある程度ヒントを与えながら、数回聞くことを繰り返すのがいいのかなと思います。
O原・TAク スタイルを高校以上でしないように・・
社会人が資格取得のために受講するような学校では、講義中に指名されること(すること)はありません。
この場合の講師・受講生の関係は、完全にビジネスです。
だから指名はあり得ません。
受講生がイヤな気持ちになってはマズイから。
ここで「受講生」だった経験がある人は、高校生・大学生・専門学生の前で話す時に注意が必要でしょう。
指名しないことがマナー、なんて思ってはダメです。
ミニテストは講義の最初に
講義の中でミニテストを行う場合、後半での開催は避けたほうがいいです。
抜き打ちではなく、予告して行う場合に特に。
ミニテストを行うと予告している場合、そのミニテストを講義の後半で行うと、学生たちは前半けっこうな割合でミニテストの勉強を始めてしまいます。
だからなるべく最初のほうで開催。
ミニテストが終わってからミニテストの予習をする人はいませんから。
余談タイムはスリ寄って
講義時間が長い場合、余談・雑談を挟む余裕がほしいところです。
このとき、話題は学生たちが興味を持っていることが良いでしょう。
- 高校3年生であれば「大学」「就職」
- 大学や専門学校の最高学年であれば「就職」
の話題が鉄板です。
自身の 就活体験・転職体験 を話すのも良いでしょう。
Writer|山梨県の税理士 田中雅樹
●税理士試験・税法合格科目:法人税法、消費税法、相続税法、国税徴収法
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
ほぼ曇りで、ほぼ無風の一日。
蒸し暑すぎて参りました。
全力法人税が5月に電子申告対応していました。
昨日の1日ひとつ
- アウト×デラックス