2025年分確定申告の繰戻し還付は損した気分になる|定額減税
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繰り戻し還付とは、純損失の金額を前年の所得にぶつけて、前年分の納税額から一部(あるいは全部)を返してもらうこと。
不動産所得や事業所得がある人は知っておいて損はありません。
(書類の書き方が複雑ですが…。改善してほしい)
その繰り戻し還付ですが、
●2024年分が黒字で、
●2025年分が赤字
の場合の繰り戻し還付は、定額減税の旨味が無くなります。
定額減税後の税額が還付の限度
バックオフィス方面から非常に評判の悪い定額減税。
中身は所得税と住民税あわせて4万円が戻るというものですが、この頭打ちに達しない納税者でも4万円が戻ってくる?というものになっています。
(税金から戻しきれない金額は給付)
で、その変な定額減税に付き合わされた挙げ句、上に書いた「繰り戻し還付」を2025年分確定申告(2026年3月期限分)で受ける場合。
戻せる税額は定額減税後の金額が限度です。
→定額減税の旨味、なーし!
純損失、繰り越したほうが
ま、所得税については繰り戻し還付を選択する人って極端に少ないと思うんですけどね。
というのも、前述のとおり第四票の書き方が複雑すぎます。
電子申告できないので(PDFで出せばOKかも…責任は持てません)、別途、紙で提出しないといけないのが面倒です。
税理士でも「所得税の繰り戻し還付はやったことない」という人が多数だと思います。
わたしは経験ありますが、できればやりたくないですねぇ。。
(もちろん、ご依頼あればやりますよ!)
2025年分の確定申告の際は、繰り戻し還付ができてもグッと我慢で純損失の繰り越しをする…
2026年が黒字の見通しならそちらで純損失をつかう。
そのほうが、せっかくの定額減税の恩恵にあずかることができます。
Writer|田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
今月もそろそろ半分というタイミングで軽自動車税の納税通知書などが届きました。
即日PayPay納付してしまうのでOKといえばOKですが、納付期限まで3週間もないというのはいかがなものか。
普通郵便が遅いというのは周知の事実なのですから、4月中に発送したらいいのにと思います。
今日のラジオ
●プチ鹿島のラジオ19xx
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