チュートリアル徳井氏の報道に思うこと。反省したらfreeeか弥生でも使ってください。

 

徳井さん、残念だよ。。

※写真はイメージです。

 

千人に一人くらい

税理士という仕事をしておりますと、いろんなタイプの納税者を目の当たりにします。

• 常に整理がいき届き、自ら会計ソフト（経理ソフト）を操り、申告期限に余裕をもって申告・納税をする納税者
• 基本すべてにおいてギリギリで、毎度申告期限当日に申告・納税をする納税者

大別してこのふたつ。。
というワケでもないのですが、徳井さんの場合は後者のケースにも当たりません。

• 知らないことになるべく触れたくない
• 分からないから後まわしにしたい
• 悪いことはなんとなく分かっていても、面倒くささが勝ってしまう

エトセトラ、エトセトラ…
という、たぶん千人に一人くらい存在するタイプです。

なんて書きつつ、100人に一人くらいかも知れませんし。
徳井さんだけが特殊ではなく、居るには居ます。
そんな感じ。

 

キツイ罰をもらうしかないのか

ほかの税理士の下で働いていたころの話し。
徳井さんと同タイプの納税者を見たことがあります。

徳井さんの顧問税理士がどういう催促（督促）のしかたをしていたか、知るよしもありませんが。。
催促のしようもないのですよねぇ。。

その「納税者」ですが、顧問契約破棄後、税務署の調査が入った模様です。
他の顧問先に反面の協力要請がありました。

このような事態をまねく前に、事のヤバさに気付いてほしかったですが。。
ひとりのお笑い番組好きとして、残念なことでございます。

「引き続き番組には出てもらう」というテレビ局があるなか、自ら活動休止を決めた潔さは良かったと思います。

 

数年まとめて申告すればいいでしょ？ の誤解

いやー、誤解ですよね。。
まとめてやればOK！ なハズがない。。

申告義務がない人が、申告すればお金が戻ってくる場合。
この場合は、5年の時効を迎えるまでなら、申告書を提出できます。
（→お金、戻ってきます。）

徳井さんのように「納税額がある」場合は、1年に一度、申告・納税が必要です。

徳井さんが会社を設立して十数年。
一度も期限内の申告がなかったとか。
税務署からの指摘は過去にもあったハズであり、1年に一度ということは分かっていたハズですが。。

おそらくですが、過去お叱りを受けた際は「所得もれ」が無かったのでしょう。
それで、罰金は払いつつも、お叱りはなかった。
深刻に考えるまでに至らなかったのでしょうね。。
無申告だけに。。

仕事の忙しさも相まって…　なのでしょうが。。
お笑いの才能って、なかなか恵まれるもんじゃありません。
それだけに余計、残念す。。

 

数年置けば、忘れる

「所得隠し」と報道されていることに関し「そんなつもりはなかった」とすれば、経理や申告を先送りにしてしまったことが原因です。

忘れてしまうでしょうし、忘れてしまえば「だいたいでいいでしょ」という気持ちになってしまう。。
仕事が忙しければ尚さら、構っていられないという気持ちが強くなってくる。。

徳井さん、今回の件ホンキで反省したなら、毎日経理はじめてください。

 

 

衣装は経費になるか問題

サラリーマンのスーツは経費になりません。
これは「給与所得控除」であったり「基礎控除」があるから、という認識が一般的です。

では個人事業者なら経費になるか。
なりません。
「仕事にしか使わないぞ！」
と言い張っても、なりません。
「基礎控除」があるから…　という見方が一般的でしょう。

じゃあ小林幸子さんのセットとも取れる伝説のあの（紅白の）衣装は。。
間違いなく仕事でしか使えないでしょうから、OK。

テレビで見る限り、徳井さんの衣装に特殊なものはそう無かったかと。
ちょっと無理があったでしょうね。

 

 

ルールを甘く見るな

あらためて書くことでもありませんが、ルールを甘く見てはいけません。
有名人でなければ、さすがに「世間から非難の嵐」は無いでしょうが。。

それでも（無名人でも）ルール違反を繰り返していれば、いずれ重めの痛い目にあいます。
軽めの内にあらためましょう　も、変な話ですが、甘く見ていることで重大な事態を招いてしまうのですよ。。

専門家に任せるならば、アドバイスなどにしっかり耳を傾けるところまでセットで。
じゃないと意味ないですよ。