簡易な方法による個別延長。書き漏れするのは税理士か?
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2021(令和3)年分の確定申告期限については、「簡易な方法による個別延長」というものが使えます。
コロナの影響を受けた人限定の措置で、所定の場所に個別延長を受けたい旨の記載が必要です。
で、この記載の書き漏れが懸念されているようですね。
たぶん書き漏れない
「懸念」を記事にしているのは主に業界紙。
しかしどうでしょう。コロナの影響で3月15日に間に合わず、最長1か月延長を受けられる必殺の?文言を書き忘れるでしょうか。
いちばん書き漏れ起こしそうな電子申告を考えてみますと、そもそも電子申告しようって人は、それなりのITリテラシーを持っている人です。
それを忘れますか?…って考えたときに、まぁ、忘れないよねって。
漏れるのは税理士か
じゃあ誰が忘れるんだ?ということですが、危ないのは税理士でしょうか。
数百件と代理申告する税理士、全国にたくさんいるでしょうから。
で、その多くの税理士が使用するソフトは、税理士向けの確定申告書作成ソフトです。
そのソフトは、おそらくたいていのベンダー(メーカー)社製ソフトで、「個別延長」のチェックマークを入れるだけで「個別延長」申請になるように対応がとられています。
法人税申告書のソフトでさえすでに、この「個別延長」のチェックを入れように対応がとられているのを確認しています。
電子申告の署名・送信ボタンを押す前に、その辺りのチェックだってするでしょうし。
やっぱりそんなには起こらない気がするのですよねぇ。。
コワさを残す1か月延長
ちょっとだけ話しを横道にそらします。
2020(令和2)年分の所得税の確定申告については、期限が4月15日でした。
このときは一律。みんながみんな、1か月延長だったのですね。
それから1年後の今回も、実質は似たようなもの。
税務署NGが正直なところ考えづらいので、実質は1か月延長と変わらないと思うのです。
思うのですが、心理的には落ち着きません。。
「書き忘れたらどうしよう」「実はコロナの影響なんて受けてないのだけれど」と考えると、なるべく本来の申告・納税期限を守らねばと思っちゃいますよね。
サクッと提出しない
書き漏れ防止に一役買ってくれるのは「コワさ」です。
だからまず、4月15日(延長ラストの日)まで引っ張らないこと。
ひととり申告書を作成したら、翌日に見返してみることです。
そのためには余裕をもって準備をせねばなりません。
電子申告ですと最終日にサーバーが繋がらないとか。。
そうなrないための対処法は「余裕」です。
Writer|田中雅樹(税理士)
●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。
本日記
Audibleが聴き放題になって(戻って)からこのかた、ほぼ毎日聞いています。
一時期流行語大賞かのように耳にした「サブスクリプション」も、今や過渡期といいますか。
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いろいろなものが安く消費される時代に怖さすら感じます。
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