令和ロマンM-1優勝賞金の分け方は税金的に損である話
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2024年M-1グランプリ覇者は、2023年覇者である令和ロマンでした。
気になる賞金1000万円ですが、全て松井ケムリさんの手に渡るとのこと。
2023年の賞金1000万円については高平くるまさんがもらったとのことで、2024年の賞金はそうなったようです。
で、この分け方ですが。
実は税金を考えると損しています。
後からもらった松井ケムリさんが特に。
1000万円にかかる税金
税金は、所得税の場合ですと、「課税所得額」に税率を掛け算することで計算します。
課税所得額とは、不動産所得や事業所得などであれば、収入から必要経費を差し引き(=所得金額)、所得金額から所得控除額を差し引くことで計算します。
で、仮の数字を収入金額から用意すのは大変なので、課税所得額を仮に1000万円としましょう。
この場合の税金は、
10,000,000×33%ー1,536,000=1,764,000円
です。
同じく500万円ですと、
5,000,000×20%ー427,500=572,500円
この場合は1000万円を2年に分けて取得しているので、更に2倍して、2年間の合計で1,145,000円ですね。
ちょっと前提が雑じゃない?
…と思われるでしょうが(実際雑ですが)、一度にドカンともらうよりも、2年以上に分けてもらったほうが税金は安くなります。
松井ケムリさんのほうが損
令和ロマンの賞金の分け方、税金まで考えると、実は公平ではない可能性が高いです。
というのも、2023年のM-1で優勝したことで、お二人の所得は前年比でずいぶん上がっただろうから。
となると、ブレイク前に1000万円を手にした高平くるまさんに比べ、後に1000万円をもらった松井ケムリさんのほうが適用される税率がおそらく高い。
所得税は課税所得が高いほど適用される税率が高いので、同じ1000万なら数年に分けてもらったほうが安い。
一度にもらうなら、他に所得がない(なるべく少ない)ときにもらったほうが所得税が安いです。
Writer|田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日
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置き配完了のメールが届くも、荷物はどこにも見当たらず。
これってあれでしょうか。
たまに耳にする、やられたってことでしょうか。
やられたら泣き寝入りするしかないのでしょうか・・
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