70点合格試験,準備は90点超。全経所得税3級(2021.10.31分)

 

2021年10月31日は、「全国経理教育協会 税法能力検定」の試験日でした。
所得税法3級の理論問題。ちょっとトリッキーでした。

第1問（理論問題）

過去5年分（過去10回分）の過去問題集を見ますと、第1問は(1)から(12)の12題構成。
10種類の所得＋非課税 のいずれかを答える問題です。

例年ですと10種類の所得が1つずつ解答欄におさまり、残り2つの枠に「非課税」がおさまります。
…が、2021年秋の第107回は、
●事業所得が2回
●雑所得が2回
●非課税1回
でした。

そんなことに囚われず「これは●●所得だ！」と、1つずつの問題に向き合えれば問題ありません。
慌てたとしても、せいぜい3問落とす程度（失点6）におさえられると思います。

第2問（理論問題・○×二択）

●医療費控除の「医療費」は現金主義で考える
●「ギャンブルで得た所得」は、馬券の過去問などを解いたことがあるはず。そこから連想する

ことができれば、正解できるのではないかと。
全8問難しめではありましたが、こちらも悪くとも、3問落とす程度（失点6）でしょう。

第3問はいつもどおり

「次女　20歳　大学生（アルバイト給与所得10万円）」
がちょっと目新しいところでしょうか。過去問などは「無収入」というパターンが多かったですが。

●「給与所得」なら55万円以下
●「給与収入」なら103万円以下
であれば、配偶者控除や扶養控除の対象になると覚えておきたいところです。
もちろん「青色事業専従者給与」をもらっている人は除いて。

難関資格でなければ、9割以上とれる準備を

最新の過去問のどれと比べても、107回は難しかったです。
それでも3級ですから。いつもより失点しても、70点は余裕を持って超えられるでしょう。
日商簿記1級みたいな試験で「9割とれるように！」なんてことは言いません。ただ、全経・税法能力検定であれば、1級でも、9割超とれる状態に仕上げてのぞみたいですね。

履歴書に書くにはちょっと弱めの試験ですし、合格という結果よりも、勉強するという過程が大事かなーと思っております。

Writer｜山梨県の税理士 田中雅樹

●お客さまの担当者はタナカです。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当（2019年4月～）
●FM-FUJIラジオ出演（1年に1回ペース）、ブログは毎日。